塩屋湾のウンガミ国指定重要無形民俗文化財

ウンガミとは?

約500年の歴史があるウンガミ(海神祭)は五穀豊穣、無病息災を祈願する祭りで、田港・屋古・白浜・押川・江洲の湾内7カ字が共同で旧盆明けの初亥の日に行われます。
主に女性中心の祭祀で、祭り前夜に神事を司る「カミンチュ(神人)」がニライカナイの来訪神を迎える祈願から祭りは始まります。
祭りの一番の見所はウガンバーリー(船漕ぎ競争)。
腰まで海水につかり太鼓を打ち鳴らしながら、懸命にゴールを目指して漕ぐ男性を迎える女性の姿は圧巻で、熱気は最高潮に達します。
地域の人たちが敬虔な気持ちで形を変えずに受け継いできたことが認められ、1997年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

ウンガミとは?
ウンガミとは?
ウンガミとは?

田港(タンナ)アサギ

アサギとは神様が降りてくるとされる神聖な場所。
ウンガミの前夜に神事を司るカミンチュ(神人)が神様を迎える神事「ウンケー(御迎え)」を行います。
翌朝、カミンチュはタンナ川にて身を清め、田港のアサギにてウンガミの安全や豊漁豊作、健康を祈願して神様に始まりを告げた後、参拝者にお神酒と餅を配り、神様の来訪を喜び分かち合います。

田港(タンナ)アサギ
田港(タンナ)アサギ

屋古(ヤフ)アサギ

屋古アサギの広場中心にクモの巣に似たわらで編んだクムーと呼ばれる日よけが張られ、柱の中心に座ったシマンホー(祭祀を担当する男性)が「ヨンコイ、ヨンコイ」と唱えながら大弓を左上に突き上げ時計回りに回ります。
世果報(ゆがふ)を願う儀式だといわれていますが、亥の日に行われることからも弓矢で猪を狩る様子を表しているのではないかという説もあります。

屋古(ヤフ)アサギ
屋古(ヤフ)アサギ

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