長寿の村が誇る 芭蕉布
世界に誇れる伝統工芸「芭蕉布」
芭蕉布の歴史はかなり古く、500年以上の歴史があり、軽くてさらりとした肌触りのよさと、風通しのよいことで夏の衣服として重宝され、身分を問わず、琉球弧の人々に着用されてきました。
戦後は近代化につれ、途絶えかけましたが、平良敏子さんを中心とした有志により、村の伝統産業として確立され、喜如嘉の芭蕉布は国指定重要無形文化財(昭和49年4月)に認定されました。


人間国宝 平良敏子
1921年大宜味村喜如嘉に生まれ、母親が芭蕉布を織るのを見て育った幼少時代。いつの間にか母の手伝いをし、機にのぼるようになりそれが平良敏子の織りの原点でした。
終戦後、故郷で織っていた芭蕉布への思いを強く胸にいだくようになり、戦後の荒廃した喜如嘉に戻ってきた平良敏子は、芭蕉布再興への日々を歩き始め、それは「喜如嘉の芭蕉布」が世に広く知られていく足跡そのものでもありました。
その功績を讃え、平良敏子は平成12年6月に人間国宝に認定されました。


